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クィーン エリザベス 2ワールドクルーズ「Voyage of Discovery」(第3部)



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2005年2月26日(土)航行日(太平洋航行):ドレスコード「フォーマル」

この船には至る所に船の模型や絵画が展示されている。
ちょっとした美術館や博物館顔負けである。

乗るたびに一体幾つあるのだろうと思う。
8箇所以上の階段の踊り場やロビー・ラウンジなどに掲げられている。

一番大きいのはモレタニアレストランの入口にあるモレタニアの模型であろう。

この絵はニューヨークを出港するQE2であるが、上空にはコンコルドも描かれている。
煙突が細いので、主機換装前の状態である。

背景には、いまはない貿易センターのツインビルが見える。

これはクォーターデッキのクィーンズルーム前方にある女王陛下の胸像である。

この船のゴッドマザーでもある。

中央部の階段上部にはフィリップ殿下とご一緒の大きい肖像画も掲げてある。

このクィーンズルームはキャプテンの歓迎パーティや、数日毎に開催されるダンスパーティの会場となる。

このクルーズでは長崎から大阪に向かう航行日にチェリーブロッサム・ボールが開催された。

クォーターデッキの辺りを歩いているとチャートルームバーの傍で大の男が数人で真剣に何かに取り組んでいた。
金属光沢の大きな紙を手にしている。
我々を見かけると、折り鶴の作り方を教えてくれと声を掛けてきた。

壮年の大男が4人、緑・ピンク・金色などの紙を前に悪戦苦闘しているところであった。

Jが側に行って指導していたが、1人はキチンと折っていたので何とか折り鶴になった。

雑に折っていると頭や尻尾が出来る頃にはよれよれになってしまう。

何とか出来上がって喜んでいるところである。

昼からゴールデンライオンパブではQE2のクルーによるジャズが演奏された。

テーブルは満席であったが、幸いカウンターに陣取ることが出来た。

素人とは思えないなかなかの演奏であった。

昼からギネスを飲みながらジャズの演奏を聴くのもクルーズならではの楽しみである。

1時間くらいの演奏が終わるとテーブルが空いてきたのでパブランチを頼んだ。

数年前のイングランドでの生活を思い出した。

今日は夕食後クォーターデッキのチャートルームバーに行った。

10時頃であったが、静かなのもである。

カウンターの止まり木に掛けるとバーテンダーが出てきて照明を上げるであろう。
それで窓際のテーブルに陣取った。

ときどき、ウェイターやウェイトレスが様子を窺うくらいで静かなものである。

実に良い宵である。

ウェイターに「ギネスある?」と言うと、「ここには樽のギネスはありません。缶ならありますが・・」と申し訳なさそうに言う。

「缶でいいよ」と言うと写真の缶を持ってきた。

日本では見ない缶である。
容量は500ml、グラスに注ぐときの注意まで書いてある。

この缶は記念に持って帰った。

気が付くと何か楽器の演奏が聞こえる。

窓際のテーブルからは見えなかったが、チャートルームバーのピアノの脇でハープを弾いていた。

曲の合間に演奏者にことわって撮影させて貰った。

弾いていたのはカンサス出身の Jill Wiebe と言い、キュナードの新船クィーン・メリー2とこのクィーン・エリザベス2で演奏しているとのことであった。

船内の売店でCDを見付けたのでこれも記念に一枚貰った。