天気の良い日のお昼はデッキ・ランチがお奨めです。日差しを避けて大きなパラソルの下やサンデッキの軒下で潮風をスパイスに仲間と語らいながら食べるランチはクルーズならのものです。
カフェテリアからサラダやフルーツなどをトレーに入れてデッキに出ます。卵料理などもウェイターに頼めばオーダーした通り処理したものを持ってきてくれます。
写真に写っているのは田澤さんご夫妻と、福田さんご夫妻です。濃い色のシャツの田澤さんご夫妻の間に座っている白いポロシャツが私です。帰国後田澤さんから送って貰った写真です。
両ご夫妻を始め、皆さんアルコール飲料はあまり嗜まれなかったので、私ばかりが「コロナ」とか「キリン」とかを追加オーダーしていました。
ここはリドデッキのシーホースプール右舷やや中央寄りのテーブルです。
われわれがリドビュッフェのカフェテリアでサラダやデザートをトレーに載せ、ドリンクをオーダーしているとすぐにウェイターがトレーを持って席を探してくれます。
このとき、遥か遠くから「オーイ、ここですよ」と声がしました。乗船仲間が席をとっておいてくれたのです。
同じテーブルの早乙女さんがマンゴーを頼むとウェイターが鮮やかな手さばきで食べやすい小片にさばいてくれていました。
左舷遥かににメキシコ領カリフォルニア半島が見える穏やかな航行日でした。
カリフォルニア半島添いに航行したためか、揺れもなく天候にも恵まれた穏やかなクルーズでした。
写真の向かって左の黒シャツを着ている人は田澤さんです。いつもTPOに合わせたセンスのよい服装をしています。
何事にも積極的な興味を示す万年青年です。LAのクィーン・メリー見学も本船のエンジンルーム・ツァーも田澤さんと巡りましたが、いつも本質を突く的確な質問をされていました。
田澤さんは移動中でも細めにメモを採ります。私は寝る前に記録しようと思いながらいつも忘れてしまうので氏を見習ってメモの習慣を身につけたいと思っています
右の白シャツは早乙女さんです。お医者さんで航海練習用の帆船からイタリア系のファイブスターシップに至る多くの乗船経験をお持ちだそうです。
今回のクルーズでは早乙女さんのお陰で、専属バンド「マニラ・ダイヤモンズ」のリーダー・ボーカルと友達になることが出来ました。
リドデッキの中央には泡ジェットの吹き出す円形温水プールがあります。よく「ジャグジー」と言っていますが英語では "Whirlpool" などと表現されています。プールは海水ですがジャグジーは真水です。
数人くらい同時に入れますが、このクルーズでもあまり利用者は多くありません。時々プールから上がって身体を暖めていることがあるくらいでした。
船上にしては大きな「シーホース・プール」ですが殆ど泳いでいる人はいません。水中で歩いているのを見ると本船のプールの水深はそれほど深くないようです。
リドデッキに上がってくる人は多いのですが、殆どバスタオルの上で日光浴をしています。
船上で行われる様々なイベントには参加せず、一日中日光浴をしている人もいます。海上で長時間紫外線を浴びると健康には良くないとも聞きますが・・・。
クリスタル・シンフォニーは一番船のハーモニーに比べて「シーホース・プール」の周りがとても広々としています。
恐らく、クリスタル・ハーモニーの運航実績が反映されているものと思います。
写真で判るように、両側はガラス張りで、その上がサンデッキの前後をつなぐ通路になっているので、この下のテーブルが見通しも良く、風の吹き付けない昼間の特等席です。
例によってサンオイルを塗ったり、日焼け止めを塗ったりしながら日がな一日、日光を浴びている人達がいました。
われわれは、日陰で仰向きになって青空を見上げたり、ペーパーバックスなどを持ってころがったりしますが、それでも結構日に焼けています。亜熱帯圏での直射日光はちょっと強すぎる様な気がするのですが、ここでは皆さん平気なようです。
このデッキでは小さい女の子も、良く見掛けました。
ロサンゼルスを出港した翌日はキャプテンのウェルカム・パーティが催されたので、ドレスコードはフォーマルです。
この写真は田澤さんご夫妻です。同じテーブルには日本人ゲストコーディネーターの「ミコ」(小林美穂子)さんが同席してくれて大いに話が弾みました。
「マニラ・トリオ」が席の間を回っては、各テーブル毎に「国境の南」など航行域に縁のある懐かしい曲を演奏してくれました。
このクルーズでも良いテーブルメートに恵まれて、楽しいクルーズを満喫することが出来ました。
この「クリスタル・ダイニング」のメニューは日によって変わる絵柄がかわいくて、偶然再会したアルバート・ファルカス氏に頼んでメニューを貰って帰りました。
リドデッキのプールサイドには天蓋付きのステージがあります。
ダンスタイムにはパームコートで深夜まで演奏するマニラ・ダイヤモンズはランチタイムにはこのステージで演奏しています。
このとき歌っていたのは懐かしいハリー・ベラフォンテの「バナナボート」でした。隣のテーブルの米国人は腕を振り回してリズムを取りながら体中で演奏を吸収していたようでした。
マニラ・ダイヤモンズ、中でもボーカルを担当するリーダーは実に人懐っこくてこのクルーズ中、彼の居たお陰で明るく楽しく過ごすことが出来ました。
このマニラ・ダイヤモンズはレパートリーの広い事も感心するのですが、それにも増してよく演奏する事に驚きます。時々15分位の休憩をとり、われわれのところに雑談に来ますが午前0時を過ぎるダンスタイムにもテープやCDを使うことはありません。
ショートクルーズならともかくとして、音楽が好きなだけでも、仕事熱心なだけでもそれを継続する事は大変なことだと思います。