客船史上でもエポックメーキングな「オイローパ」・「ブレーメン」が建造されたのは1920年代後半である。第1章 客船と飛行艇と飛行船
第1節 航洋客船
「ブレーメン」には就航時、後甲板に水上機を射出するカタパルトが設けられた。ドイツから北大西洋を横断してニューヨークに近づいたところで搭載していた水上機を発進させて郵便物を届ける目的である。 この郵便機にはハインケル58型水上機「アトランティーク(D1919)」が用いられた。
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イタリア・ラインの「レックス」については「コンテ・ディ・サボイア」とともにブレイナード氏が彼の著書の中で貴重な写真や、当時のエピソードを交えて詳細に紹介している。 本の体裁はコンパクトであるが、豊富な写真と彼の手になるペン画で、薄命の両船を余すところなく記述した名著である。 |