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癸巳淡水紀行(8)

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16日は、鄭博士と呉さんと稲垣さんたちと18時半に台北の神旺大飯店のロビーに会うことになっていた。

これは日本を発つ直前に電子メールを確認した予定だったのであるがその後、昼食時にも連絡が入っており、これを見なかったために折角の好意を受けることが出来なかったのである。この件については後に書くことにする。

何度か台湾に来ることが出来たがその結果、高鐵(台湾新幹線)も長距離バスもMRTも市内バスも乗ることが出来るようになっていた。
悠遊は便利である。

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ホテルからMRT淡水駅まで出てバス停に行った。
中正路経由漁人碼頭に行くバスはすぐ来た。
悠遊をタッチして乗り込んだ。

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河岸でバスを降りて、ゴルフ場や忠烈祠(淡水神社のあと)、滬尾砲台へ通じる舗装道路を進んだ。日も射さず雨も降らない歩行には良い日である。

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やがて右手に「和平公園・一滴水紀念館の看板が見えてきた。

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入るとすぐに、合掌の手を模した和平公園紀念碑があった。

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一滴水紀念館が出来てから、水上勉の童話「ブンナよ、木からおりてこい」の主人公ブンナの石彫が幾つも設置されていた。

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和平公園の一番奥まったところに「一滴水紀念館」があった。

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一滴水紀念館は、未だ見学したことがなかったし一昨日、福来レストランの会食に同席してくれた呉在鈞氏が一滴水紀念館で、この日は担当していると聞いたので来てみたのである。
早速、入り口で記念写真を撮る。

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囲炉裏に下がっている自在鉤の使い方を説明し、見学者に実際に操作させていた。
この古民家は平屋建てではあるが天井裏で蚕を育てていたと説明していた。
ここに再建される際に、下から見て説明できるように天井板は外してあった。
職務とは言え、しっかり勉強しているなと思った。

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広縁の突き当たりには水上勉の文庫と文物展示コーナーが設けられていた。
その隣は台湾の誇る文豪、陳舜臣の著書などが展示されている。

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一滴水紀念館は和平公園の一番奥に再建されているので、有名な台湾ゴルフ倶楽部のコースでプレイしている人が池越えに見える。

丁寧に案内してくれた呉氏に礼を言って和平公園の裏に出た。

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和平公園を出ると滬尾砲台のすぐ傍であった。

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淡水神社のあったところには新北市忠烈祠が建っているが、この日も10台程度駐車して散策している人もいた。

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河岸まで歩いてバスを待った。
河岸も木製の遊歩道が整備されており、自転車で行き交う人も多かった。

ホテルに帰ってちょっと休憩。


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2013年12月05日 14:44に投稿されたエントリーのページです。

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