« 往時の淡水街探訪(3:淡水駅周辺) | メイン | 往時の淡水街探訪(5:小公園界隈) »

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「淡水」ブログはこちらです ***

往時の淡水街探訪(4:街役場、三協成)

tansui1936_4.jpg

新店街をさらに小公園の方に向かってみる。

浄土宗布教所から路地の向こうに「淡水座」が見える。戯劇でもやっていた舞台でもあったのだろうか?

そのすこし先から「張益元薬房」、「台湾銀行淡水支店」、「淡水建築信用組合」と続いてその先に「淡水街役場」、「淡水信用組合」、「三協成菓子店」、「保安薬房」、「蓮生薬房」と並んでいる。このあたりには「薬房」が多い。

その先には「新華興洋服店」、「淡江信用組合」、「江相美陶器店」、「呉錦豊呉服」、「泉成商店」と続き「市場」に至る。公設市場であろう。

その向こうには商店(判読不能)のさきに、番頭さんをおいた文具店「多田商店」がある。
その向こうには「酒類大」、「黒川義夫」と並んでいるが、酒や塩を扱う黒川専売店の酒蔵なのではないだろうか?

その先に「宏生病院」、「洪成枝」、「洪三才」と並んでいる。

向かい側(山側)は浄土宗布教所の路地に面して「黄復振商店」、「ホタル食堂」の角から路地が裏道に通じている。路地の突き当たりには「平楽楼」があり、路地はそこからさらに裏通りに出る。その先には「家畜市場」と描いているが、これは当時、ここにあった食肉解体処理場を指している。後藤新平民政長官のころ、衛生管理の見地から個人による食肉解体処理を禁じ、公設の食肉加工場となったものである。
戦後も食肉解体処理場であったが、1990年に移設され、敷地は農協に譲渡された。
しかし、そこにある畜魂碑にはいまでも月に二度、家畜たちの供養祭が行われているという。

新店街に戻る。「ホタル食堂」の向かいの商店名は読めないが、その隣には「錦上珍菓子店」、「欧米洋服店」、「幅玉華洋服店」「許建成古物店」がならび、路地を経て「祝祥発飲食店」があり、そのさきにレコード店の「朝日屋」、「養元医院」、「宝興済菓子店」、「捷成興薬房」、さらに「徳順商店」がある。

その先に赤字で「?」と記しているが、おそらく廟であろう。
その先は少し離れて「十全病院」、「淡水歯科院」と続く。

About

2013年05月06日 11:20に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「往時の淡水街探訪(3:淡水駅周辺)」です。

次の投稿は「往時の淡水街探訪(5:小公園界隈)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。