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往時の淡水街探訪(2:街営海水浴場「和樂園」)

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淡水のゴルフ場は台湾で初めて建設されたことは良く知られているが、淡水街の経営する海水浴場も台湾で最初に整備されたところであった。

1923年に沙崙に建設され、駅から3.3キロの距離であったが販売部や宿泊施設などがあり、浅野タツが街の嘱託として経営にあたっていた。

公学校もここで水泳を教えていたが、毎年6月から9月までのシーズンには台湾総督府の鉄道部も淡水線に列車を増発し、優待割引往復乗車券を発行し、駅からバスも運行されていた。

私も幼い頃によく連れて行って貰ったようであるが、海水浴場の写真は2011年12月10日の本欄に載せた古い絵葉書しか知らなかった。

ところが、このたび教えて貰った地図には、淡水海水浴場に「街営休息所」、「和樂園」、「淡水街営新館」が描かれており、不鮮明ながら「海水浴場新館」の内部と正面の写真も載っている。

道路の距離は縮尺からすると遙かに遠く、またそれぞれの建屋の説明も右から書いたり左から書いたりして判じ物のようであるが、これだけの施設があったことを示す資料として貴重である。

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この写真は経営者、浅野タツの養女の結婚式記念写真である。
おそらく海水浴場の一隅で撮ったものと思われる。

前列、新婦浅野イヨ子の右が浅野タツ、その右が原田ユク、その後は私を抱いた母、時子である。

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2013年05月04日 15:02に投稿されたエントリーのページです。

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