やっと櫻が開花した。
とは言っても近年、開花時期が早くなった。
十数年前は4月3日になっても未だ咲いていなかった。
4月3日というのは、月遅れの桃の節句で、花が咲いていてもいなくても花見にゆく風習があった。
上掲の櫻は祇園新道の街路樹で、ソメイヨシノである。
お伽噺の花咲か爺さんは「枯れ木に花を咲かせましょう。」と言うが、ソメイヨシノは未だ葉芽も出ない、枯れ木のような枝に満開に咲く。
西洋人はサクラというと桜色、すなわちピンクと思っている様であるが、実際には限りなく白に近い。
私は薄赤い葉芽とともに咲くヤマザクラが好きであるが、花見の会場になるような街の公園は殆どソメイヨシノが多く、ヤマザクラを見る機会は少ない。
一度、ヤマザクラの名所、吉野山の千本桜を見たいものである。
台湾でも櫻の植樹が行われていると聞くが(淡水の天元宮など)櫻の品種は河津櫻(カワズザクラ)である。
気候が違うのでソメイヨシノは土地に合わないのかもしれない。