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人類の歴史を変えた十大植物

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友愛会誌「友愛」の第12号を見ていたら、張文芳さんの見出しのエッセイが載っていた。
2000年2月に宜蘭で開催された「緑色博覧会」に『人類の歴史を変えた十大植物』のテーマ館があり、そのパンフレットを邦訳したものだそうである。

掲載されていた順に提示してみる。

「ゴム」: 自動車が実用化されるためにはゴムタイヤが必須の条件であった。
1839年にアメリカ人グッドイヤーがゴムの樹液に硫黄を加えて
加圧処理する加硫法を発明し、交通運輸機関に大変革をもたらした。

「ケシ」: ケシから鎮痛剤モルヒネの主要な原料である阿片が作られる。
インド、ミャンマー、タイなど東南アジアで栽培されている。
イギリスが中国へ大量の阿片を輸出し「阿片戦争」の発端になった。

「桑」: 蚕から絹糸が作られたのは、人類史を2千年も遡るという。
これが欧州に運ばれたシルクロードは文化の交流路でもあった。
欧州では絹や木綿がもたらされるまで織物の主体はウールであった。

「林檎」: 林檎は果物としても貴重な存在である。
これを発酵させてシードルなどアルコール飲料としても用いられる。
ニュートンはリンゴの落ちるのを見て万有引力の法則を思いついた。

「エンドウ」: メンデルは、8年もエンドウを研究して遺伝の法則を証明した。
彼はエンドウが自家受粉できることを知って人工授粉で研究した。
メンデルの学位論文は、わずか1ページであったと言われる。

「小麦」: 小麦はイネ科の1年生植物である。
世界の人口の35%が小麦を主食にしている。
ナンを含むパンの原料であるほか、麺として用いられる。

「水稲」: 水稲は生産量世界一の穀物である。
アジアを中心に世界人口の約半分の主食である。
インディカ米やジャポニカ米がある。

「キナ」: マラリアの特効薬キニーネの原料である。
南米大陸で原住民が熱病の治療に用いていた。
欧州人がジャワなどに移植して活用された。

「茶」: 茶は中国、アラブなどで昔から飲まれていた。
欧州に持ち込まれて、茶に砂糖を入れて嗜むようになった。
ボストン茶会事件が独立戦争の導火線になったことは知られている。

「綿花」: 綿花が、大量に使用されたのは産業革命以降である。
南北戦争は綿花の収穫に奴隷を用いるか否かで争われたという。
アメリカ南部の綿花輸出量は世界最大であった。


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2013年03月08日 16:03に投稿されたエントリーのページです。

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