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2012年12月 アーカイブ

2012年12月17日

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淡水観光市場

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カリフォルニアのLCさんから、淡水市場の写真が届いた。

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何時建設されたか調べていないが、私の知る媽祖宮廟前の淡水市場は人口一万そこそこの淡水街にある唯一の「公共市場」で、人々からイチバと呼び親しまれていた。
戦前、冷蔵庫のなかった時代の主婦は毎日、闇籠とあだ名された野菜籠を抱えて、当日の野菜の買い入れに市場に通った。
肉類や野菜は朝早く、魚介類は潮の関係で違う時間に市に出るから、一日に市場へは何度も足を運ぶ。
一階建ての市場の中は講堂のようにだだ広く、中の四方形の通路の両側には店が軒を連ねていた。
市場の横は食堂街、その一軒で出す、王仔扁のカレー入り焼きソバは絶品で大好きだ。
市場の街道に面した脇では老生仔の魚丸湯と肉まんじゅうの屋台が特に有名だ。
久しぶりに帰国したら、皆が我先に「我こそが淡水の魚丸の元祖」と自慢するが、何と言っても私の淡水魚丸の元祖はやっぱり老生仔の魚丸だ。

淡水市場が出来る以前、媽祖廟前は広場で、媽祖様は毎日彼岸の観音山を眺めていたと老人達が言う。
最近、淡水市場は時代遅れで取り壊されたと聞いていたが、グーグル地図で調べた淡水市場は依然として昔通りで、可怪しいなと頭を傾げた。
前月手に入れた写真で初めて淡水市場が淡水観光市場に変わったと確認した。
新しい市場は半地下式で道路の入り口から階段で下りる。
中は宛らデパートの地下街宜しく、新式の屋台がズラリと並んでいる。
新しい観光市場の屋根はフラットで道路から何段かの階段で登る。
屋根の川に面した側の欄干に凭れると淡水川や観音山が眼前に広がり手に取るように見える。

記憶に残る思い出の淡水は、時代の流れに押し流されて観光の街へと変貌した。
帰国する度に発見する懐かしい淡水が次々と記憶から剥がれて行くのを見るのは耐え難い。
取り壊された旧市場のお陰で媽祖様は毎日観音山を眺めることが出来るようになったが、下町のイチバのすぐ隣に数年間も住んでいた私には、古き良き淡水市場の思い出が一層懐かしく思い出される。

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LCさん、思い出をありがとうございました。

私はもっと車站寄りの狭い市場が思い出されます。


2012年12月18日

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淡水からメールが届いた

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今朝、メールが届いた。

淡水のクリスティーナ嬢からである。

淡水河口の夕陽、灯し頃の観音山、それに彼女が鹿港桂園農村に行ったときの写真が添付されていた。

上の写真はそのうちの一葉である。
写真の右に何基かのコンテナークレーンが見える。

淡水は開港当時、台湾最大の外航港湾であったが、河口の堆積により外航船舶の大型化に対応しきれなくなって、新たに基隆港が整備された。
しかし、基隆も狭い港湾の上屋のまわりは市街地になり、コンテナヤードも運用できなくなったために淡水河の河口左岸の八里に大規模な港湾建設が建造され、2009年3月に「台北港」として供用が開始されたものである。

写真の左には観音山の裾もわずかに見える。
淡水河の夕陽は素晴らしい。


2012年12月21日

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昨日の観音山

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淡水河の夕陽の写真を挙げたら、昨日の午前9時に撮った観音山の写真を送ってくれた。
12月20日の淡水は穏やかな晴天で、気温は17〜18℃であったそうである。

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河口沖には台北新港に入港する外航船も見える。

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東方を眺めると朝日が爽やかである。

手前の河岸緑地は再開発の工事でも行われているのであろうか。

紅樹林の彼方、竹囲の方角に高層ビルの林立しているのも見える。

大きな街になったものである。

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