カリフォルニアのLCさんから写真が届いた。
「淡水はよく雨が降る。長い冬に、しとしと小雨が何日も続く。
ときには何週間も降り続くから憂鬱になる。
北米ワシントン州の海岸街、日本人に人気のあるシアトルでも同じようにしとしと雨が降り続く。住民はその憂鬱を晴らすためにコーヒーを飲む。
だから、ここカリフォルニアの大学街バークレーで誕生したグルメコーヒーがシアトルで爆発的に飲まれ、魚市場付近で開業した無名のちっぽけなコーヒー店、スターバックが瞬く間に伸びに伸びて世界中のコーヒー市場を席巻した。
淡水の街も年に何度か土砂降りに見舞われて、何から何まで奇麗サッパリ洗濯される。
写真を撮り始めた頃の一枚で、当時参加していた台北市撮影学会の佳作に初めて入選した。
月に一度の展覧で、生まれて初めて自分の作品が新聞に印刷されたので有頂天だった。
今にして見れば他愛ない新米のスナップ、選考委員が初心者を励ますために推薦した可能性が高い。
牛車と同じく中正路の公共市場付近で撮った1950年代の一枚である。」
と書いて寄越してくれたが、なかなかどうして良い雰囲気を醸し出している。