戦前の淡水の街並みである。
両親は私が生まれる前、臺湾臺北州淡水郡淡水街字新店三十七番地にあった塩屋の黒川さん宅の二階に住んでいた。
写真の右手前に塩など専売品を扱っていた標識が見えるのがそれで、ベランダの見える二階を借りていた。
それから79年あまり経った今でもこの辺りは当時の建物が残っている。
これは昨日送って貰った同じ場所の写真である。
2010年12月に臺北県は直轄市に格上げになったので、新しい住居表示は新北市淡水區中正路148号となり、現在は許明祥命相館になっている。
筋向かいには淡水信用合作社や三協成の菓子屋がそのままにある。
1895年の人口調査で淡水の人口は6千人余と記録されているが、合併されて出来た新北市の人口は4百万近い。
大きな街になったものである。