中公新書「台湾」(1993年8月初版、2012年3月代8刷)が届いた。
第1章ではオランダ支配下、第2章では鄭氏政権下、第3章で清国の台湾領有、第4章は台湾民主国、第5章〜第7章は日本統治下、第8章は二・二八事件、第9章は国民党時代、第10章は奇跡の経済発展、第11章は急テンポの民主化と、序章を含めると12章から構成されている。
オランダがゼーランジャ城、プロビンシャ城を台南に築き、その後イスパニアが基隆にサンサルバドル要塞、滬尾にサンドミンゴ要塞を設営した頃から、現在の台北や淡水の発展の経緯が記されており興味深い。
新書なので概要を把握するには適切な文字数である。
個々の事項については周婉窈著「台湾の歴史」などを繙くことにしよう。