淡水郵便局は、清朝の1888年に設立され台湾北部の郵政の拠点であった。
当時、台北地区の郵便物の多くは大稲から淡水に運ばれ、ここから貨物船に搭載されていた。
日本統治後の1896年1月には、現在郵便局、電信局のある場所に第17野戦郵便局が設置されたが同年4月1日に普通郵便を取り扱う滬尾二等郵便電信局となった。
1915年3月に、局舎はヴィクトリア様式に改築され、河岸側も2階建ての洋館に改築され、淡水の景観スポットになっていた。
1921年には淡水二等郵便局と改称された。
1966年にはハリウッド映画「砲艦サンパブロ」のロケーション撮影がここで行われている。
しかし、1986年に改築のため取り壊され、後棟の洋館も火災で失われてしまった。
母はこの郵便局で為替主任をしていたこともあると聞いた。
父が三芝国民学校から応召したあと短期間、郵便局の洋館に住んでいたこともある。
この写真は蔡坤煌醫師の撮影したものであるが、左に洋館2階のアーチの一部が見える。