国立台湾台湾博物館の脇に、古い機関車が2台保存されている。
一台は日本から海上運送された蒸気機関車で、もう一台はドイツのホーエンツォルレン機関車製造社から輸入されたものである。
日本から輸送されたものは、新橋〜横濱間に用いられていた10台のうちの1台で、イギリスのエイボンサイド社製のA-3型2台のうちの一台だそうである。
固有名詞はなく、日本で走っていたときには「7号機」と呼ばれていた。
片倉氏の著書によれば、主に打狗(高雄)と台南の間を走っていたという。
そして1906(明治39)年に「9号機」と改名された。
上掲の写真がその「9号機」である。
こちらがホーエンツォルレン社製の「騰雲」号である。
ドイツのホーエンツォルレン家といえばプロイセン(プロシア)の王家として知られているが、機関車製造社を経営していたとは知らなかった。