淡水に飛来した飛行艇は、郵便局や郡役所の裏の河面に繋留されていた。
遙か南の東港ではなく、台北の傍の淡水に着水出来たのは淡水駅の外れの鼻頭地区に水上機用基地があり、燃料や潤滑油の補給やエンジンの整備が出来たからである。
ここには浮舟付き複葉の水上機が配備され、毎日気象観測飛行を行っていた。
数年前までは、水上機を引き上げる滑りなどがそのままに放置されていた。
すぐ傍までマングローブ(紅樹林)が保全されていたからである。
しかし、戦前海水浴場のあった沙崙を「漁人碼頭」として再開発したように公共用地として開発され始めたようである。
新北市淡水区は、開発に観光とともに環境保全を謳っている。
ここの再開発には疑問を抱きつつ注視している。
上掲の写真は、昨年送って貰った写真である。