数字譜は、スイス生まれの哲学者であり、政治/教育思想家であり、作家で作曲者でもあったジャン・ジャック・ルソーが考案した記譜法である。
五線譜と較べて五線紙など専用の用紙を必要としないが、他の文字譜と同様、和音や合奏や合唱などの場合の多声部音楽の表記には向かない。
日本では明治時代から昭和初期までは五線譜よりも普及していたという。
ハーモニカや大正琴などではいまでも多用されている。
中国へは西欧から直接、あるいは日本を経由して伝わったとされるが、今日でも多く用いられている。
例に挙げた「蘇州夜曲」は服部良一が戦前、蘇州を訪れたときの印象を描写したものという。