淡水の初代淡水街長は洪以南氏(1921〜1924年)であった。
淡水街長官舎であった建物は現在、「滬尾文史工作室」が郷土史研究などに使われている。
外壁には史蹟の新聞記事や、水源街にいまも立っている畜魂碑の紹介が張られていたこともある。
多田栄吉氏は1930年から1933年まで街長を務めたが、この馬偕街19号に建てた官舎には台湾で初めて個人の住居に水道が引かれたという。
淡水街長には鳥井勝治氏、小副川猛氏なども就任したと言われているが、私の両親や祖母が居たころは中原薫氏が街長としてここに住んでいた。
いまも淡水の観光ガイドブックには「淡水街長多田栄吉故居」と記されている。