淡水で医院を開業していた蔡黄煌医師は晩年写真撮影を趣味として、淡水の千枚田のような農村風景や淡水街のモノクローム写真を残している。
私が2010年に、当時の鎮公所を訪れたときに蔡醫師の写真が数多く掲載された写真集「過鏡千帆看淡水」(淡水藝文中心3週年特展)も貰って帰った。
蔡醫師は終戦直後、陸上交通の途絶した状況でLCさんが花蓮港から淡水に帰るときに施合發の「大観丸」に便乗したが、上陸にあたってアフリカなど外地から帰航したような検疫をしたそうである。
同じく写真撮影を趣味としていたLCさんが蔡醫師の作品を見たのはインターネットを通じてであったという。
蔡醫師は、淡水鎮長から新北市淡水区長となった蔡葉偉氏の御尊父であるが、1994年に医院が火事になったときに亡くなった。