三芝から淡水に戻って烽火街に住んでいた。
龍目井より油車口よりで、砲臺埔から下ってきた辺りである。
英国領事館が近かった。
いまは紅毛城と一緒に観光スポットになっていて英国領事館とはあまり言わないようである。
「昔、イギリスの領事館になっていた」という感覚であろうか?
正面の門も砦に登る坂道もきれいに剪定されている。
しかし、当時はもっと鬱蒼とした感じであった。
これほど明るいと少しイメージが違う気がする。
ここは煉瓦建ての領事館から生け垣沿いに降りてくる坂道であるが木陰でひんやりしか感じを覚えている。
足元には日本のものよりずっと大きなスイバが沢山咲いていた。