淡水、中正路の区公所に隣接して月餅など台湾伝統のお菓子の店がある(中正路81號)。
ここは1935年創業という老舗である。
近くに三協成博物館もある。登峰魚丸博物館もここもまだ見学したことはない。
そこにはA3サイズのパンフレットが用意されており、三協成の創業以来の歴史や製品の紹介のほか、滬尾偕醫館、淡水礼拝堂、環河道路に設置されている彫刻など藝術作品についても写真入りで紹介している。
その中に「小白宮」の説明があったが、カラー写真を含む7駒の写真を載せたA3版2枚にドイツ語で解説されている。
小白宮は清朝時代の税関司令の官邸であったこと、そしてこの税関はイギリス人が税務官としていたこと、高雄や基隆が開港されるとここが総税関とし機能していたこと、1867年に税務官ホブソンが白い洋風の建物を建てたこと、日本の施政により税務官ロバート・ハートの私有資産であったことがわかり強引に接収したことなどが記されている。
その後、淡水港の貿易額減少により基隆税関の支所に格下げとなり、迎賓館や淡江中学の学生寮になっていたが建物は荒廃しお化け屋敷と呼ばれるようになった。
廃棄が決定されたが、有志や学者の奔走で1997年2月に3級古蹟として保存され、今日に至っているという。
現状は整備され、淡水区の観光ポイントの一つとなっている。
ちなみに「小白宮」とは「小さなホワイトハウス」という意味である。