数字譜という楽譜がある。
父の世代の人はハモニカが上手だった。
自分で主旋律も伴奏も含めて演奏していたものである。
以前、萩に観光に行ったときにバスに乗って案内してくれたガイドさんもハモニカを上手に吹いていた。
どうも、そのハモニカや大正琴の譜は数字譜だったらしい。
いまでも、台湾や中国、モンゴルなどでは数字譜が用いられている。
馬頭琴も二胡の譜も数字譜である。
2〜3年前、淡水に行ったときに馬偕博士の頭像のある小公園に陶笛屋さんがあった。
戦前は龍目井と呼ばれていたところである。
そこにはいろいろな形の陶笛があったが水牛の形のものを買って帰った。
そのとき小さなガイドブックが付いていたが、それには基本的な音階の練習から洋の東西を問わず40曲ほどの数字譜が付いていた。
「キラキラ星」、「レッドリバーバレー」、「ロンドン橋」、「荒城の月」などから映画タイタニックのテーマ曲まで、様々な曲である。
上に載せたのは「カプリ島」である。