この写真には「第九期台北州産業組合講習会修了記念(昭和五年三月一七日・於淡水公会堂)」とある。
この写真も台湾の古い写真を載せているページ(http://taipics.com/taipei_danshui.php)で見かけたものである。
淡水公会堂は雑誌や新聞の閲覧、食事や喫茶、囲碁・将棋、盆栽や絵画の展示会などの場所を提供していたと言われる。
1928(昭和3)年秋に竣工して公私の催しに活用され、和式/中華などの宴会や会食も必要とされ、常任の管理人を置くことになったのであろう。
公会堂と同じく街営の海水浴場「和樂園」で管理人、浅野タツの手伝いをしていた祖母、原田ユクが淡水街嘱託となって公会堂の管理人になったのは同年4月であったという。
上の写真では、公会堂はまだ出来たばかりのように低い柵で囲まれただけであるが、下の写真では生け垣が繁り、立木も何本か見える。
しかし私の幼い頃の記憶で、この生け垣はおぼろげである。