河下側から見た中正路と中山路の分岐である。
右側の道を行くと、かつて小公園と呼ばれたロータリーから老街を通って淡水車站に至る。
老街といっても、今は道路も拡幅されて随分近代化されている。
それに観光用に環河道路が整備され、観光に来た歩行者はそちらを通るので、以前ほど人とバイクが触れ合うような混雑は解消された。
正面の上り坂を登ったところが淡水鎮立図書館である。
戦前の公会堂と同じように淡水の文化中心である。
歩行者用の陸橋が見えるが、あの陸橋を渡った山手には旧街長の官舎だった日本家屋がまだ残っている。
その先に淡水小学校、淡水女子公学校があった。
いまは淡江中學に隣接し、淡水文化国小となっている。
手前の分岐点の建物は、地図でみると農田水利会と書いてあった。
この写真は十数年前に撮ったもので、いまは交通量も大幅に増加している。
このような道路の合流点では自動車の警笛がうるさいだろうと思うが、台湾では接触するような状態でも滅多に警笛を鳴らさない。
不思議に思って運転している人に聞いたことがある。
そうすると当たり前のように「お互い様だから」と答えてくれた。