捜し物をしていて淡水の龍目井で住んでいた家ではないかと思う木造建築を見つけた。
上の写真はカリフォルニアのLCさんが送ってくれた航空写真の一部である。
左端に公會堂が写っており右上には紅楼が見え、その中間にキリスト教長老派の教会が見える。
道路の交差したところは当時小公園と呼んでいた三角形のエリアがある。
その交差点の左がボストンの博士の生まれた医院である。
私が幼い頃、祖母が公會堂の管理人を辞めて龍目井に移り、そこで妹が生まれた。
同僚の丹羽氏が移転したあとである。
引き揚げてから父の教え子であった人から何度も淡水の写真を送って貰った。裏には「先生の宿舎」、「裏から見た先生の宿舎」と書いてある。
どうやら、その家は上の写真の黒ペンで囲ったものらしい。
おぼろげな記憶では通りに面しておらず、路地を入ったところであった。
玄関前で撮った写真などから推測すると赤ペンで囲った家のような気がしてならない。
両親の残してくれたメモにある『郵便局の近くで、裏口からは、同僚の安武さんの家の裏口に通じていた。』という記述にも合致する。
いまは道路も整備され、建物も建て変わっているが、そんな気がしてならない。