2013年03月11日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***

「飛行船と飛行船航行」

Engberding_1.jpg

硬式飛行船に関する文献を少々調べたが、それらは主としてフーゴー・エッケナーやルートヴィヒ・デューア、それにヨハン・シュッテなど開発者たちの著書と、アルバート・ザムトやハンス・フォン・シラーなど「LZ127」や「LZ129」の運航者たち、それに圓地與四松やガイセンハイナーなどレポーターとしてこれらに乗船した人の著書であった。

ここにちょっと珍しい本がある。2007年10月に入手したもので、賠償飛行船「ZR3:ロサンゼルス(LZ126)」引き渡しのあと、エッケナーたちが義捐金を募ってドイツ国内を講演してまわっていたころ執筆されたものである。

「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」や「LZ129:ヒンデンブルク」はまだ具体化されていなかった時期であるが当時、ツェッペリン飛行船よりもシュッテ・ランツ飛行船の方が評価されているような記述があって面白い。
のちに合衆国大統領となるフランクリン・ルーズベルトとヨハン・シュッテが大西洋横断飛行船運航を協議している話や、旅客飛行船運航設備に関しても詳述されている。

著者は造船技師(ネーバル・アーキテクト)のエングバーディングである。

Comment on "「飛行船と飛行船航行」"

"「飛行船と飛行船航行」"へのコメントはまだありません。