2013年02月26日
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張韶老師の二胡講座
1959年初版の「二胡広講座(張韶著)」は漢字文化圏でバイブルのように扱われているだけでなく、外国語にも訳されてフランスにまで伝わったと言われる。
その本を井上幸紀が訳し「張韶老師の二胡講座 上巻 理論編 楽器・歴史・奏法」として京都の発行所から昨年12月に初版1刷が発行された。
(現在、アマゾンでは「取扱いできない」という。売り切れたのだろうか?)
原著は1冊であるが、訳書は上下巻の分冊となった。
(まだ下巻は未発行である)
本書の理論部分は12章131節からなる。
第一章:二胡とその仲間たち 〜弓でひくタイプの伝統的な中国弦楽器
(1〜6節)
第二章:劉天華と二胡学派
(7〜9節)
第三章:二胡芸術の発展
(10〜15節)
第四章:二胡の構造
(16〜26節)
第五章:二胡のメンテナンス
(27〜33節)
第六章:演奏姿勢
(34、35節)
第七章:かまえ方と按弦
(36〜38節)
第八章:弓の持ち方と運弓
(39〜43節)
第九章:定弦と定音
(44〜50節)
第十章:二胡の弓法
(51〜74節)
第十一章:二胡の指法
(75〜115節)
第十二章:練習のしかた
(116〜131節)
訳者が懇切丁寧な補足や註記を入れてくれているのも有難い。
第四章(二胡の構造)のなかで「螺絲軸」に「渦輪式」と「螺桿式」があり、それぞれに原型と改良型があることも解説されていた。
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