2013年02月08日
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「ヒンデンブルク」の喫煙室
LZ129:「ヒンデンブルク」の喫煙室の写真である。
平塚のF氏から貰ったシリーズ写真の一齣である。
Bデッキ右舷側の乗客区画最前部に設置された喫茶室の様子は、ツェッペリン博物館のアルヒーヴ管理責任者であるヴァイベル女史が著書に詳述している。
折り畳み式昇降階段を上ったBデッキの左舷側の大部分は厨房と士官および乗組員用のメスルームになっており、乗客の利用できるのは昇降階段の脇にあるシャワー室のみであった。
窓から外光の差し込む舷側の通路の中心線側には手洗いがあり、正面にツェッペリン・バーがあった。
喫煙室に入るにはこのバーを通らねばならず、バーのスチュワードが煙草や喫煙道具の管理を行っていた。
写真の右に取っ手の付いた開き戸があり、その向こうにバーのカウンタが見える。
ヴァイベル女史によると
『周囲を囲むように配置された壁付きベンチ、8つの回転式肘掛け椅子、灰皿が取り付けられ葉巻やシガレット、ドリンクで語らいを楽しむ4つの小さいテーブルがあったが、安全のために壁と家具類は革張りであった。
その空間は、青と金色に彩られ、ラウンジの壁に描かれたモチーフは飛行船の歴史を示すものであった。』
とある。
ツェッペリン・バーとの仕切りになっている部分にはフランシスコ・ダ・ラーナの構想した飛行船が描かれているのが見える。
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