2012年12月25日
「シップ検定」のその後
昨今、検定ばやりである。
そのなかに平成20(2008)年9月に第1回が行われた「船の文化検定試験(俗称:ふね検)」(海洋レジャー安全・振興協会)があり、来年6月に第9回試験が行われる。
海洋レジャー安全・振興協会は、国際ボートショウなど広報活動、ヨットの体験乗船会など親水イベント、講演会や調査研究など海洋レジャー普及活動、それに海の駅の普及促進などを行っている団体である。
これに対抗して平成21(2009)年7月に第1回が行われた「シップ検定」と言うのがある。
主催:「シップ検定委員会」
企画:「(株)海事プレス社」、「(株)海人社」
協力:「(社)日本船主協会」、「(社)日本造船工業会」、「(社)日本外航客船協会」、「(社)日本旅客船協会」、「(社)日本舶用工業会」、「(財)日本海事広報協会」、「(社)日本船長協会」
と物々しい。
最初に実施したのは「客船編」として、貨物船、フェリー・旅客船、艦艇、作業船、海洋資源、海洋開発など他分野にわたる知識を問う試験を実施すると言うのでちょっと期待した。
その年の12月に「戦艦大和編」が実施されたということであるが、その後何の情報もない。
しかし、ウェブ上に最初に設けたページは残っていて「現在はサービスを一旦終了しております」と表示されている。
実にいい加減な「公式読本」なるものが海事プレスから発行されたが、ブログで疑問を呈したら沙汰止みとなったらしい。
船主協会、造船工業会、船長協会などの協力をお願いしておいて「止めました。」とは言えないのかも知れない。
私は1957年の創刊号から購入していた海人社の月刊雑誌「世界の艦船」も、海事プレスが隔月発行している「クルーズ」も講読をやめてしまった。
それにしても、こんないい加減なことが放置されていて良いのだろうか?
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