2012年07月21日

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海フェスタおのみち(3)

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明くる朝、ゆっくりチェックアウトして、駅前のベーカリーで焼きたてのパンとジュースを摂る。

それから昨日、様子を見ておいた長江のロープウェイ乗り場に向かった。
昨日の天気予報では、ところによっては驟雨や雷雨の可能性もあると言うことであったが、真夏を思わせる好天であった。

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昼前なのに、観光客はほどほどである。

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展望台から尾道水道を見下ろしてみた。
対岸は向島、その向こうに因島、耕三寺のある生口島も見える。

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ロープウェイ山頂駅の向こうに尾道大橋と新尾道大橋が架かっている。

橋の袂の山かげには尾道造船のジブクレーンが見える。左の小山は浄土寺山である。

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千光寺公園には正岡子規、徳富蘇峰、賴山陽など文人墨客の作品を自然石に彫り込んだ文学のこみちが山裾まで続いている。

ガイドマップによればその数は20を越えるが、なかには里謡、古歌、それに江戸時代から明治にかけての横綱陣幕久五郎なども含まれている。
よく知られているのは志賀直哉、林芙美子、中村憲吉などであろう。

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「海が見えた。海が見える。5年ぶりに見る尾道の海はなつかしい。」

林芙美子の放浪記の一節である。

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千光寺まで降りてきたとき、長江口からロープウェイが上がってきた。

下り道は石段から遮断機も何もない踏切を渡って国道に出る。
降りてきたとき、ちょうど昼頃であったが気温は高くなっていた。

商店街では打ち水をしただけでは足りないらしく、ビニールホースで噴霧までしていた。

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尾道帆布工房の前であった。

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そこから西に、駅の方を見ところであるが、両側に七夕の笹が掲げてあった。

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以前、公衆浴場「大和湯」の外装はそのまま、小物の売り場にしているのが面白かった。

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本通りに面して喫茶店のような休憩所があり、その奥に「林芙美子の部屋」がそのまま保存されていた。

この辺りまで帰ると、とても暑くなってきたので駅前デパートのテラスで冷たい飲み物を飲んで汗のひくのを待ち、山陽本線の各駅停車で広島駅まで帰着した。

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駅ビル2階のビアレストン「Lion」で、ゆっくり昼夕兼用の食事をした。

良い旅であった。


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