2011年11月12日
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東広島に移転する直前の広島大学工学部
広島大学工学部の前身は、戦前に設立された広島工業専門学校であった。
1949(昭和24)年に設置された広島大学の工学部となったがキャンパスは大学本部(旧文理科大学)のある東千田町に隣接する千田町3丁目であった。
大学本部から路面電車で一停留所離れていた。
校地を横切って自転車の通れるほどの道路があって、当時建設されていた鉄筋コンクリートの建屋も、その道路を遮断しないように通り抜けが設けられていた。
正門は電車通りから一筋外れた比較的静かなところにあり楠が何本か立っていた。
そこに建っていた赤煉瓦の門柱は新キャンパスに移設されている。
西側は相生橋の下で本川と分かれた元安川に接していた。
当時、元安川には大きなカブトガニなどがいた。
南のあまり広くない住宅地を過ぎると私立修道学園の正門に出た。
工学部なので教室よりも実験棟が優先して建てられていた。
船舶工学科の施設としては推進抵抗など流体実験を行う回流水槽や製図室があり、その傍に学部の学生寮が建っていた。
1975(昭和50)年に広島大学が東広島に移転することが決まり、第一陣として工学部が移ることになり、1980年に研究棟の建設工事が発注された。
1982(昭和57)年に工学部の移転が始まった。
計画では工学部の跡地を売却して、その資金で順次学部を移転することになっていたが土地の売却が難航し、教育学部、法学部、経済学部などが移転完了したのは1995(平成7)年であった。
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