2011年11月09日
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特設航空母艦「春日丸」
三菱長崎造船所で、1940(昭和15)年9月19日に、客船「春日丸(KasugaMaru)」が進水した。
総トン数17000GTクラスで、欧州航路向けに建造された新型客船である。
同船は第750番船「新田丸(NittaMaru)」、第751番船「八幡丸(YawataMaru)」と同型の第752番船である。
船主、日本郵船の略号NYKに因んで名付けられた姉妹船であった。
しかし、進水直後に海軍に裸傭船され、仮称艦名第1003番船として特設航空母艦に改装されることになった。
進水した同船は艤装工事の途中段階で、翌年5月1日に佐世保工廠に回航されて、開戦直前の1941(昭和16)年9月5日に完成した。
特設航空母艦の第1号であった。
開戦時には、正規航空母艦「龍驤」とともに第四航空戦隊を編成し、第一航空艦隊に配属された。
ちなみに、第一航空戦隊は「赤城」および「加賀」、第二航空戦隊は「飛龍」および「蒼龍」、第三航空戦隊は「翔鶴」および「瑞鶴」であった。
その後、1942(昭和17)年8月に軍艦籍に編入され、艦名を「大鷹」と変更した。
1944(昭和19)年8月18日深夜、「阿波丸」、「亭亜丸」、「能登丸」、「能代丸」など14隻を護衛してルソン島北西岸を南下中に米潜に雷撃され沈没した。
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