(旧)紺碧の海

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１９２９年１０月２４日

• bremen
• 18:25
• カテゴリー:船橋当直日誌

ツェッペリンの硬式飛行船「ＬＺ１２７：グラーフ・ツェッペリン」が世界周航を達成してフリードリッヒスハーフェンに帰航した１ヶ月あまり後の１０月２４日にニューヨークの証券取引所で株価の大暴落が起きた。

これをきっかけに世界中の大恐慌が起きた。
１９２９年１０月２４日は「暗黒の木曜日」と呼ばれた。

ツェッペリン飛行船製造社とＤＥＬＡＧの経営者であったフーゴー・エッケナーは、ニューヨーク起点の世界周航を果たした後、ニューヨークで下船して帰航の指揮をレーマン船長に託した。
独米共同で大西洋横断大型飛行船の定期運航に関してアメリカ側と協議するためであった。

しかし、この恐慌で全てが水泡に帰し、本格的旅客用飛行船「ＬＺ１２９：ヒンデンブルク」の出資者になる筈であったスポンサーも達も手を引き、国家社会主義政権に資金供給を仰がねばならなかったばかりでなく、建造工程も大幅に遅延することになった。