2011年07月19日
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乗り物の美しかった頃
航空機や自動車など乗り物が美しかった時代があった。
飛行船や蒸気機関車ですら、それぞれの個性美を備えていた。
空力的に設計者の感覚の残る余地もないと思われていた飛行船ですらLZ126、LZ127、LZ129(LZ128は計画のみで建造されなかった)それぞれのアスペクトレシオや船首形状のカーブの違いが注目され、画家もこれらを描くときはいい加減に扱えなかった。
飛行機、自動車、鉄道車輌によって、そのスタイル美のピーク時期は多少異なるが、ほぼ両大戦間の短い時期であったように思う。
いまは乗用車ですら殆ど燃費も性能も似たり寄ったりで、マークがなければメーカーも特定できない。
飛行機もそうである。
エアライナーも戦闘機も写真やスケッチが欲しいと思わせるほどの個性を失ってしまった。
乗り物の切手や絵葉書、ポスターのコレクターも此処2、30年の間に詰まらなくなって止めてしまったという話を聞いたことがある。
同感するほかなさそうである。
手許にある僅かばかりの切手や絵葉書も殆どは1930/40年代のものである。
(写真はルフトハンザのハインケル70郵便機)
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