2011年06月27日

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フラクトゥール

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書斎に洋書が幾つかある。

ほとんど英語であるが、ドイツ語も30冊程度ある。
その8割が飛行船関係、その他は船舶あるいは飛行艇関連書籍である。

ドイツでは1940年代初め、フラクトゥールを廃止して新聞や書籍はローマ字で綴られることになった。

時の政権でこのような乱暴なことをすると後世の人達が貴重な書籍を読めなくなるおそれがある。
それから発行するものは良いとして、過去の書籍が判じ物みたいになっては困る。
大陸中国でも漢字に「簡字」を採用したが、これによって膨大な古典が読めなくなっても良いのだろうか?
それとも、その方が都合が良いのだろうか?

ここにフラクトゥールで印刷されたものが数冊あり、ときどき忘れないように眺めている。
上掲のページは、アルフレッド・コルスマンの「飛行船、前進!」の一節、「サウロからパウロへ」の冒頭である。

フーゴー・エッケナーがツェッペリン伯爵の批判者から協力者になったときの逸話である。

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