2011年05月13日
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2007年訪独時の写真(12)
昼食が済んで、ドルニエ・ミュージアムを見に入った。
ノイエスシュロス2階の突き当たりが展示場になっていた。
壁にはドルニエ飛行艇の貴重な写真が並べられ、ホールには飛行艇の大型模型が幾つも展示されていた。
上の写真は、シュペールヴァルである。
イタリア、スペイン、ブラジル、コロンビア、ドイツ、日本などで運用された双発の傑作艇ヴァルを4発にしたものである。
ドルニエはエンジンナセルの前後にエンジンを装備した飛行機を多数開発しているが、単胴の小型機の機首尾端にエンジンを搭載した双発も幾つか設計している。
また、その飛行艇は翼端フロートの代わりに艇体下部に大きなスポンソンを張り出しているのも特徴である。
これが有名な12発の超大型飛行艇「DoX」である。
ボーデン湖を発進して大西洋を渡りニューヨーク、リオ・デ・ジャネイロまで飛んだが、帰って来るまでに10ヶ月も掛かったのでは実用化には程遠かった。
イタリア向けに2艇追加建造されたが定期空路には付かず空軍に移管されて大した活躍もないまま解体された。
ミュージアムの管理人に資料を貰い、記念写真を撮って、そこを後にした。
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