2011年02月13日

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木村秀政:「飛行船ものがたり」

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一昨日、佐貫亦男著「飛行船に未来はあるか」を取り上げたが木村秀政氏(日大名誉教授)は私が少年の頃から飛行機、いや航空機の神様みたいな存在であった。

その木村氏が月刊雑誌「航空情報」の昭和51年5月臨時増刊に標題の記事を書いている。
本文6ページで、両大戦間の硬式飛行船17隻の概容を述べている。

概ねイギリスの飛行船研究家ブルックスの著述を概説したものであるが「ツェッペリン伯Ⅰ世号がドイツと南米間を結ぶ定期航空路に就航したとき、乗客はその安全性を信じていたものと見え、常に100%の搭乗率であった。」など怪しい記述も気になる。
しかし冒頭で、ブルックスを引用して「第1次大戦までにドイツのツェッペリン会社で製作された硬式飛行船は合計115隻で・・・」というところからして間違っている。

どうしてこうも国内で飛行船に関する著書や雑誌はいい加減なのだろうか?

この状況はその後依然として改善の兆しが見えない。


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