2011年01月29日
飛行船四方山話(205):1936年の渡洋航行
[区分] 運航・航行
[難易度] 初級
[問題]
1936年は「LZ129:ヒンデンブルク」が就航した年で「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」とともに南米航路、北米航路に活躍した年でした。
同年、「グラーフ・ツェッペリン」と「ヒンデンブルク」のどちらが大西洋横断航空路を往復した回数は多かったでしょうか?
1.「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」が多かった
2.「LZ129:ヒンデンブルク」が多かった
3.両船の大西洋横断航行数はおなじ(何れも10回以下)
4.両船の大西洋横断航行数はおなじ(何れも15回以上)
[答]2
[解説]
「ヒンデンブルク」は、その第9次航で最初にブラジルのリオ・デ・ジャネイロに向かいました。フリードリッヒスハーフェンで数次にわたり試験飛行を終えたあとレーヴェンタルを1936年3月31日に離陸して南米に向かいました。
初めて北米の行きは5月6日にフランクフルトから出発し61時間40分の航行ののち9日にレークハーストに到着し、12日にレークハーストを発って14日にフランクフルトに到着しました。復路は49時間13分で帰着しています。
同船はその後5月25日、6月20日、8月27日、10月21日、11月5日、11月25日に南米航路へ、6月19日、6月20日、7月10日、8月5日、8月17日、9月17日、9月26日、10月5日に北米航路に飛び立っており、同年には大西洋を16往復しています。
「グラーフ・ツェッペリン」は4月13日、4月27日、7月30日、8月13日、9月23日、10月8日、10月29日、11月11日にフリードリッヒスハーフェンから、5月11日、6月8日、6月24日、7月9日、9月9日にフランクフルトから大西洋横断航行に出発していますが行き先はすべてリオ・デ・ジャネイロでした。
結局、1936年には「ヒンデンブルク」が16回(北米9航、南米7航)、「グラーフ・ツェッペリン」が13回大西洋を往復しています。
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