2011年01月03日

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ことし書きたいこと

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ここのところ数年にわたって外国文献を読んでいたが、ことしは幾つか書いてみようと思うものがある。

その一つは近代の遠距離乗客輸送手段に関するものである。

現在の大型ジェットライナーは一部の例外を除いて旅客機とは言えない。
狭い座席に縛り付けられて我慢出来るのはせいぜい1〜2時間である。

船旅の場合は宿泊用の船室のほか、ロビーもラウンジもティールームもある。
短い間ではあるが、生活の場として最低限の設備とサービスがある。

飛行船の場合もそうであった。
試行船兼デモンストレーション用の「グラーフ・ツェッペリン」でさえ、ダイニング兼用ながら蓄音機でダンスパーティを行った。本格的旅客船「ヒンデンブルク」では、客船のプロムナードデッキに相当するプロムナード、ラウンジ、バー、喫煙室のほかシャワールームも用意されていた。

飛行船のあと長距離輸送業務を担った飛行艇でもショート「エンパイア」のようにプロムナードやバーが用意されていた。

これら遠距離旅客輸送についてこれまでの経緯を振り返り、近未来の交通機関としてどうあるべきかについて考察しようと思うのである。

その前段階として、アーノルド・クルダスの「ブレーメンとオイローパ」とヴァイベル女史の「LZ129:ヒンデンブルク」を完訳したいと思っている。


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