2010年10月11日
庚寅淡水三芝紀行(6)
淡水国民小學は街の中央部、緩い坂を上ったところにある。
1896年に滬尾日語傳習所として開設されその後、滬尾公学校、淡水公学校、淡水国民学校と名称を変更し、男女共学になって、今年で114年という歴史のある小学校である。
父は1937年に赴任し、三芝国民学校へ転勤するまでここで教員として勤務していた。
今回、林元紅校長ほかの皆さんが校内を案内してくれた。
1985年に父が訪問したときに校長として歓迎して貰った戦後5代目で初めての女性校長であった陳淑女女史も、わざわざ来て戴いたことには恐縮した。
大きな小学校で、一時は学童数が数千人になっていたという。
応接室に招かれてビデオなどを見せて貰ったが、校歌も当時のままの旋律にあわせて歌詞を書き直したものであった。
さらに驚いたことに、父の指導していた頃と同じボートを漕ぐ体操が伝統として受け継がれていることであった。
茶菓の接待で歓談した後、室外に出るとローカルTVの取材班が居て、いきなりインタビューとなってちょっとびっくりした。
談話はローカル紙に掲載されるという。
街の中心部にあるのに、広々とした校庭である。
この風車の足元にいる巨大なイモムシのようなオブジェが面白かった。
国民小學の方々の案内で榕樹(ガジュマル)の並木の下を見学してまわった。
今は男女共学であるが当時は淡水公学校のほかに、公学校の近くに女子公学校があった。
そこは今、文化国小となっている。
案内していた林校長が、校舎の裏の大きな榕樹を指した。
樹齢百年以上であるという。
そこで記念写真を撮った。
この樹は父が勤務していた頃から立っていたのであろう。
校門で校長先生と記念写真を撮った。
小さな池があった。
博士は「あなたが落ちた池です」と言ったが、何となく違うような気がする。
しかし幼い頃のことでありよく判らない。
しっかり時間をとって見学が終わると、近くのレストランに移動して賑やかに昼食をご馳走になった。
席上、学校創立百十年記念誌ほか沢山のお土産まで戴いた。
淡水国民小學の皆様、淡水街を案内して下さった方々、大変ありがとうございました。
楽しい歓談のあと、車で三芝の国民小學に案内して貰うことになった。
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