2010年06月28日
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飛行船四方山話(174):シングルキャビンはあったか?
「LZ127」、「LZ129」は長距離運航用の飛行船であった・・。
[区分]設備・乗客用船室
[難易度]中級
[問題]
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」は連続100時間以上の航行を達成出来るように建造され、乗客用に10室のツイン・キャビンが設けられていました。
「LZ129:ヒンデンブルク」は建造当初、乗客定員は50名でしたがシーズン終了後改造され、更に20名分のキャビンが増設されました。
一人旅の人も多いと思うのですが、シングル・キャビンはあったのでしょうか?
1.なかった(すべてツイン・キャビンであった)
2.あった(「ヒンデンブルク」新造時、1部屋のみ、シングル・キャビンがあった)
3.「ヒンデンブルク」の改造後、2部屋のみシングル・キャビンがあった。
4.同船の改造で4人用1室が設けられたがシングル・キャビンはなかった。
[答]
4
[解説]
運航実験船として建造された「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」では操縦ゴンドラの後部に厨房やサロンを配置してその後方、通路の両側にツイン・キャビンを5室ずつ設けました。
「ヒンデンブルク」では船体内部にA、B2層のデッキを設け、Aデッキ中心側にツイン・キャビンを25室設けています。
乗船希望者が多かったので、1936年の運航が終わったあと、Bデッキ後方右舷側に乗客20名とスチュワード用のキャビンを増設しました。
この増設キャビンの各室には窓が設けられています。
そして突き当たり(最後尾)のキャビンは4人部屋になっていました。
この客室配置で運航されたのはフランクフルトからレークハーストへ向かい、着陸直前に爆発した最後の航行のみでした。
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