2010年06月24日
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飛行船四方山話(170):サーカス飛行
南米が雨期のときはサーカス飛行をやっていた・・
[区分] 航行・遊覧飛行
[難易度]中級
[問題]
飛行船「グラーフ・ツェッペリン」は南米航路に就航していましたが、雨期には「サーカス飛行」と呼ぶヨーロッパにおける遊覧飛行を実施していました。
日帰り飛行の場合、乗客を何人くらい乗せていたでしょうか?
1.乗客定員の20名まで
2.キャビンとサロンに、あわせて30人程度
3.各キャビンをトリプルユースとして、サロンの乗客を含め40人程度
4.立ち客も含めて50人程度
[答]
2
[解説]
「ツェッペリン」の乗船希望は多く、定期航路でも満室に近い状態でした。
冬期は格納庫で整備していましたが、3、4月から11、12月頃までは渡洋航行に就航しており、南米航路だけで63往復もして3300人以上の乗客を運んでいます。
しかし、雨期には格納庫もない露天繋留で雨曝しにすることを避けてドイツ国内やヨーロッパで地方巡業をしていました。
このような航行のことを内部では「サーカス飛行」と呼んでいました。
イタリア、スペイン、オランダ、イギリス、アイルランド、ノルウェーやバルカン諸国へは、南米への定期運航と同じく夜はベッドで寝るので20名でした。
ドイツ、スイス、オーストリー上空の日帰りの飛行では30人程度の乗客をキャビンやサロンに乗せ、乗客はサロンのクッションの肘掛け椅子やキャビンの快適なソファーで空の旅を楽しみました。
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