2010年05月23日
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木下静涯画伯「淡水雨後」
この絵は、木下画伯が1930年代に描いた日本画「淡水雨後」である。
台湾歴史博物館にあるという。
木下画伯は1887年生まれと聞いているので40歳代の作品であろう。
淡水河の対岸には雨上がりの霧のかかる観音山が描かれている。
画伯は公会堂に近い高台に居を構えていた。
戦後、引き揚げ後は北九州市に住んでおられたが1988年になくなった。
父が弔辞を述べたと聞いているが、その後も九州に帰ったときには仏壇にお参りに行っていた。
我が家にも木下画伯の仏桑華を描いた短冊があったが、何度も引っ越しを重ねているうちに見つからなくなった。
当時の淡水河には大きな中洲があり、何家族かで一緒にサンパンで潮干狩りに行ったことがある。
右下、商船のマストに赤い三角旗が見えるので、インターネットで調べてジャンク船を描いた木下画伯の掛け軸を見つけました。
私たちの生まれる前、昭和一桁時代にはジャンク船が自由に淡水港に出入りしていたことが判ります。