2010年05月03日
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フォッカーT2で米大陸無着陸横断飛行
1923年5月2日東部時間12時36分にニューヨーク州ロングアイランドのルーズヴェルト飛行場を離陸したオークリー・G・ケリー中尉とジョーン・A・マクレディ中尉の乗ったフォッカーT2単葉機は、デイトン、インディアナポリス、セントルイス、カンザスシティなどの上空を通過して、3日12時16分(太平洋時間)にカリフォルニア州サンディエゴのロックウェル飛行場に着陸した。
4050kmを26時間50分3秒で無着陸横断したのである。
フォッカー社はドイツからオランダに移った航空機メーカーで、FⅡや、その性能向上型のFⅢで戦闘機メーカーから輸送機メーカーに転身していた。
しかし、その次のFⅣ型は旅客定員10名の大型機で、当時の航空会社は興味を示さず、結局2機のみ製造されて、米陸軍に納入された。
陸軍では1機を救急機として「A2」と呼び、もう1機を輸送機として「T2」と呼んだのである。
4月16日から翌日に掛けて、ケリー中尉とマクレディ中尉は同機でオハイオ州デイトンで周回飛行を行い、36時間5分20秒の滞空時間と4052kmの周回距離で世界記録を樹立して大陸横断に臨だのである。
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