2010年05月01日
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来年のカンレンダー(7)
8月号のカレンダーは、表紙(6月)にも使われていたハンブルク南アメリカ・ラインの「カップ・アルコナ」の別のポスターである。
ポスターの上縁に「新造船」と記入されているが、1927年11月19日にハンブルクを出港し、同航路に就航したときに描かれたものである。
ハンブルクからリオ・デ・ジャネイロまでは12日で、ブエノスアイレスまでは15日で到着すると記されている。
ちなみにカップ(Kap,Cap)は岬を意味しており、アルコナ岬はメクレンブルク・フォアポンメルン州リューゲン島からバルト海に突きだした岬である。
この美しい船は1940年にドイツ海軍に接収されバルト海で運航され、1942年にはドイツ映画タイタニックで「タイタニック」として用いられた。
1945年5月3日に、病院船に改装された「ドイチュラント」とともにイギリス軍用機で沈められた。
このとき、同船にはロシア人、ポーランド人の捕虜のほか、フランス・デンマーク・オランダなど24ヵ国の7〜8千人が乗船していたと言われるが、岸にたどり着いた生存者がナチ親衛隊に射殺されたと言われている。
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