2010年03月25日
*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***
"Schiffe"
発注していた書籍が来た。
版のサイズはA5とB5の中間サイズで220ページあまりのハードカバーである。
18世紀以降の艦艇、帆船、商船をアルファベット順に写真と要目で紹介している。
イタリアで2005年に出版されたもののドイツ語版(2006年)である。
基本的にカラー写真であるが、以前のものはモノクロやイラストで掲載されている。
日本の艦船についてはちょっと首をかしげるところもある。
たとえば戦艦「三笠」は日本海海戦を描いた油絵、同「大和」は一部透視のイラストが掲載されているが、「扶桑」は戦艦ではなく、装甲巡洋艦が載っている。
しかし、取り上げる隻数も限られており、やむを得ないのであろう。
もう一つ、艦艇・帆船と客船を中心とする商船という区分も気になるところである。
蒸気船の出現する前は、戦列艦もクリッパーもピューリタンが新大陸に渡った「メイフラワー」も帆船のカテゴリーで掲載されているが、貨物ライナーは1隻も載って居らず、コンテナ船や油槽船が僅かに取り上げられているのみである。
エンサイクロペディアと称する本にも見落とされている船もあるので、簡明な解説とカラー写真に免じて良いことにしよう。
写真はすべて精査したわけではないが、間違いを見つけた。
1929年に建造された北ドイツロイド社の「オイローパ」の写真が、戦後スウェーデンから購入して同じ船名をつけた「クングスホルム」の後身のものに取り違えられている。
""Schiffe""へのコメントはまだありません。