2010年02月10日
客船「ブレーメン」のボールルーム
「ブレーメン」のメインプロムナードデッキ船尾寄りにはボールルームが設けられていた。
メインダンスフロアである。
このスペースはダンスタイムには楽団の演奏するダンスフロアとして用いられるほか、コンサートや船上のホースレース、映画上映など多くの催しで活用された。
面白いことにフロアの中央に噴水が設けられていた。
私など、床にそんなものがあると気になって踊りにくいと思うが欧米人にとっては気にならなかったのかも知れない。
最近のクルーズ船では、P&Oの「オーロラ」のように船内には大小あわせて10個所近くステップが踏めるようにフロアが貼ってある。
日本人のクルーズ愛好家にはダンスをするために乗船しているような人も多く、そんな人達は船上のボールルームでも、全英ダンス選手権の予選で踊っているように肘を張って手を振り回している。
スペースも限られる船上で迷惑千万である。
船上のダンスタイムというのは限られた空間で人に迷惑を掛けないように楽しむものである。
ちょっと脱線するが、昨年12月からエルバラダイ氏に代わってIAEA(国際原子力機関)の事務局長になった天野之弥氏が2月6日にウィーンのIAEAで開催された恒例の舞踏会でワルツを披露して、その動画が世界にニュースとして流されていた。
前任のエルバラダイ氏はダンスをしなかったので、4000人の参加者も驚いたらしい。国際航路に就航している客船の船長はダンスも仕事のうちだと思われているが、昨年亡くなったNYKの野崎船長も踊ったという話は聞いたことがない。
「ブレーメン」のボールルームを描いた絵であるが、中央に小さな噴水が見える。
このフロアも天井は吹き抜けになっていた。
これは建造前に描かれたカラースキームの一枚であろう。
姉妹船の「オイローパ」ではフロアに邪魔になるようなものは設けられていない。
「オイローパ」のボールルームを描いた絵である。
ちょっと天井は高い気がするが、室内の装飾は比較的忠実に描かれている。
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