2010年02月09日

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客船「ブレーメン」のダイニングルーム

Bremen_Speisesaal_IKlasse_1.jpg

「ブレーメン」のダイニングルームはボイラー室のあるF、Gデッキの上層、Eデッキに配置されていた。

ミドシップにDデッキ、Cデッキと3層吹き抜けの1等のダイニングルーム、その船尾寄りのギャレーを挟んだ船尾側に、2層抜きで2等ダイニング、さらに船尾側にツーリストクラスのダイニングがあり、3等ダイニングは船首寄りに設置されていた。

上の写真は1等ダイニングルームである。

Bremen_Speisesaal_IIKlasse_1.jpg

こちらは2等のダイニングである。

ダイニングルームを船体のなるべく低い層に設けるのは時化でローリングした場合に、少しでも揺れの少ない浮心近くに配置することが標準の様になっていた。

このため客船のダイニングには踊り場のついた立派な階段を降りて来るときに、正装に身を包んだ紳士淑女のステージのようになっていた。

Europa_Speisesaal_1.jpg

これは「オイローパ」の1等ダイニングルームである。

Speisezimmer_Kinder_1.jpg

1等船客用には子供用のダイニングルームも設置され、大人はゆっくり晩餐を楽しむことが出来るようになっていた。

ダイニングを低いデッキに配置するもう一つの理由は、千人以上が同時に食事をとるので、それに対応出来るように、露天甲板より下層の厨房や糧食庫の傍に配置されていたのである。

しかし、「ブレーメン」の建造されたころは電熱器や電気オーブンが実用化されていたので、最上層に広い展望レストランも設けられていた。

その下は、さらに広い2層抜きの1等ラウンジとなっており、そのメインプロムナードデッキの船尾側には同じく天井の高いボールルーム(ダンスフロア)が設けられていた。


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