2010年02月06日

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スピードとエレガンス:1930年代の車たち

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2005年に発行された表記本は両大戦間に開発された自動車についてかかれたものである。

話のまくらとして当時北大西洋航路で英独仏伊の名船が競いあったブルーリボンの話や、水上飛行機の競争レースであるシュナイダーカップの経緯が描かれている。

しかし、本題の自動車開発のなかで、興味ある事柄が幾つか載っている。
イタリアの空軍大臣にもなったイタロ・バルボが、当時イタリアの植民地であったトリポリの総督としてトリポリ・グラン・プリのスターターを務めていたことなどがそうである。
バルボ将軍は1933年に双胴の飛行艇24艇を率いてイタリアのオルベテロ基地から折から開催されていたシカゴ万博を訪れて世界を驚かせたことは知っていたが、1940年のトリポリ・グラン・プリの1ヶ月後に飛行機事故で亡くなっていたことはこの本を読むまで知らなかった。

そのほかにも、オーストリアのイーゴ・エーリッヒが開発した怪鳥のような単葉機「タウベ」の製造権を買い取って製造したドイツのルンプラー社が製造した「トロッペン・ヴァーゲン」や、近代的硬式飛行船を開発した後ツェッペリン社を辞めたパウル・ヤライの流線型自動車も載っている。

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ルンプラー・トロッペン・ヴァーゲン

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ブランデンブルク門を往くヤライの流線形車

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