2010年01月31日
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「ブレーメン」と「グラーフ・ツェッペリン」の活躍した頃
1929年には北大西洋航路にスーパーライナー「ブレーメン」が就航し、その年に世界周航を行った飛行船「グラーフ・ツェッペリン」は1931年に南米定期航路に就航した。
大西洋上で、近くを航行していることが判れば無線で連絡して互いに交歓しあったという。
「ブレーメン」にはUFAの女優マグダ・シュナイダーも乗船した。
プリンセス・シシーを演じたロミー・シュナイダーの母親である。
「プシンセス・シシー」もUFAの製作した3部作であるが、日本では第一部のみ上映された。この連作でマグダはロミーの演じるオーストリア皇妃エリーザベトの母親役で出演していた。
この写真は「ブレーメン」船上のマグダ・シュナイダーである。
1930年には無名のUFA女優が、同じく「ブレーメン」で渡米した。
後にハリウッドの大女優となったマレーネ・デートリヒであった。
「ヒンデンブルク」の事故で突然、飛行船の時代が終わり、エンパイアやクリッパーの活躍する飛行艇の時代となった。
日米の外交交渉が急を告げワシントンに赴いた栗栖三郎特命大使はマニラからグアム、ウェーキ、ミッドウェイ、ホノルルまでPAAの飛行艇「チャイナ・クリッパー」で、ホノルルからサンフランシスコまで同「カリフォルニア・クリッパー」を乗り継いでアメリカの国内便でニューヨークまでたどり着いた。
北太平洋航路の客船は休航となっていたのである。
しかし、第二次世界大戦の勃発で飛行艇の時代も短かった。
2月からは、その大戦間の渡洋航行についてまとめてみようと思っている。
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