2009年11月30日
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ホワイト・エンサイン
昨夜、NHKの連続TVドラマ「坂の上の雲」の第1回を見た。
横浜で、たまたまイギリスに発注して回送されてきた一等砲艦「筑紫」の引き渡しを見る場面がある。
イギリス海軍の回送員が退艦して日本海軍の乗組員が乗り込み、艦旗掲揚のシーンで、何と下ろされたのはレッドエンサインであった。
ほんの僅かな時間だからハリボテの船は誤魔化しても仕方がないが、旗は一瞬で眼に焼き付くものである(そのために掲揚する)。
レッドエンサインは英国商船であることを示す旗で、英国海軍の艦艇はホワイトエンサインであることは世界中の海や船に関わりのある者なら常識である。
ちなみに、郵便物を受託して海外に届けるロイヤル・メール・シップなど官庁の所管する船舶はブルー・エンサインを掲揚する。
上のホワイト・エンサインを掲げているのは退役した英国王室ヨット「ブリタニア」である。
P&Oのキャンベラに掲揚されているブルー・エンサインである。
これはカナディアン・パシフィクの「エンプレス・オブ・ブリテン」の船尾のレッドエンサインである。
商船の場合、航行中は揚げていないし殆ど興味を持つ人がいないので写真集を探してもレッドエンサインを載せているものは少ない。
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